保護者からのメッセージ


  「保護者からのメッセージ」 (平成29年12月2日実施 第4回学校説明会より)

 

受験生の皆さん、そして保護者の皆様、こんにちは。本日はご来校頂き、ありがとうございます。私は、現在松山女子高に娘を通わせている保護者の一人です。

娘は現在2年生でサッカー部に所属しています。先日、修学旅行で沖縄を訪れ、最高の思い出を作って帰ってきました。ついこの間、念願の松女に入学したばかりと思っていたのに、高校生活最大のイベントである修学旅行もとうとう終わってしまい、本当に高校生活は、楽しくてあっという間に過ぎてしまうんだな、と親子共々実感しています。

実は私自身も松女卒業生です。縁あって親子二代でこの学校にお世話になる事になりましたが、卒業生として、保護者として、松女の良さを少しでも皆さんにお伝えすることが出来たら嬉しいです。

私が松女で過ごした3年間は、何をしていてもとにかく毎日楽しかった、という思い出しか浮かびません。その時期、一緒に過ごした友人達とは、それぞれ母親となった今でも変わらず付き合いは続いています。私は吹奏楽部でしたが、卒業後10年目、20年目、30年目を迎える時に、たまたま現役の子達と一緒に演奏する機会を頂き、何度か学校を訪れた事があるのですが、びっくりするほど学校の雰囲気が変わっておらず、そして、いつ行っても松女の子達は「先輩、先輩」と優しく迎えてくれました。高校時代をこの温かい松女で過ごす事が出来て、私は本当に良かったと思っています。

 

青春時代の1ページになる高校時代だと思うので、娘にも後々「高校生活は楽しかったなぁ、あの学校に行って本当によかったなぁ」と心から思える学校を、自分の感覚で見つけ出し、青春時代を是非謳歌して欲しいと思っていました。

娘は「高校生になったら、絶対女子サッカー部に入る!」という強い希望がありましたので、早い時期から県内の公立私立高校で女子サッカー部がある学校を調べて、絞り込んでいました。その中に松女も入っていましたが、【女子高】という事で見向きもせず、最初は、共学の高校を本命としていました。どちらかというと「サッカーさえ出来ればいい」という感じに見受けられたので、「その高校での学校生活自体が楽しめるかどうか、部活以外のところにも目を向けた方がいいよ」と声を掛けたり、「女子高の楽しさも知っていた方がお得じゃない?」と声を掛けたりするうちに、娘は少しずつ視野を広げ、女子高も含めて高校を検討するようになりました。

松女の学校説明会に参加し、校内を見せて頂いた際に、松女生達がお菓子を囲みながら楽しげにお喋りをしている姿や、自由でのびのびしている姿に、娘はニコニコしっ放しで「松女自由すぎる!ここ、いい!」とすっかり気に入り、その後は「松女に入ってサッカーをやる!」という目標に向かって一直線でした。

 親としては、体調管理に気を配ったり、塾の送迎や、夜食を作ったりなどしか出来ませんでしたが、娘はお正月返上で勉強をし、また、松女近くの箭弓神社に松女美術部が描いた大きな干支の絵馬が飾ってある、と聞くと一緒にお参りにも行きました。

 2月に入ると、クラスの半数の子が私立高校進学に決まり、全体的に落ち着かない空気になりましたが、娘の「松女でサッカーをやる!」という強い気持ちはぶれずに、その気持ちのまま入試に臨むことが出来ました。

そして、晴れて松女生となり、念願のサッカー部に入部しました。素晴らしいチームメイト達、クラスメイト達に囲まれ、入学当初こそは、女の子ばかりの光景に面喰いながらも、素のままの自分を出しても大丈夫!という女子高の気楽さと、想像を超えた楽しさに「もう(共学には)戻れない」と女子高にどっぷりはまっていきました。

毎日、朝練があるので朝6時には家を出て、8時頃帰宅、土日も部活が入り、忙しい毎日ですが、やりたかった事をやり、合間合間では、しっかり友達との遊ぶ約束も組み込み、とても充実した楽しい毎日を送っているようです。

勉強においては、忙しいからこそ自分のスケジュールを把握し、隙間隙間で少しずつ勉強をする方法を取り入れ、分からない所は友達と一緒に勉強する(しかし、ついお喋りに発展?)等、以前よりも計画的に、自らよく勉強しているな、という印象を受けます。 

松女の校内でも、あちこちに置かれた机で勉強している松女生をよく見かけます。

部活も行事も遊びも勉強も、やる時にはやる!今、目の前の「頑張る事」にしっかり取り組むことが出来る!それが、松女生の素晴らしい所だと思います。

松女生の活躍は目覚ましく、全国レベルで活躍している部活は、運動部も文化部もあります。地域の方に支えて頂きながら、地域での活動も活発に行っています。

昨年のマラソン大会での出来事をお話ししたいと思います。

マラソン大会は森林公園で行われ、松女生達は10キロを走ります。先生が生徒さんに話していました。「一般の方々も走っているので、天下の松女生なんだから、挨拶しながら走りなさい」と。それはなかなか酷なことだな、と聞いている私達も思ってしまいました。

しかし、一般の方々の脇を走り過ぎる際、松女生達は「こんにちは!」ときちんと挨拶をしながら走っていました。私は、他の役員のお母さん達と一緒にゴール付近の所にいて「あと少しだよ!」「がんばってね!」等声援を送っていました。すると、目の前を走って行く多くの松女生達が、会釈をしながら走り去って行くのです。ゴール目前、10キロも走ってきてとてもキツイはずなのに、「なんて律儀でいい子達なんだろう!」と大変感動してしまいました。

そんな真面目で素直で一生懸命な松女生達を傍で応援し、見守って下さっている先生方。いつも近い距離で生徒達の為にご尽力下さり、親としては大変有り難く、安心して娘を通わせられる学校だと思います。

娘に松女の魅力を尋ねたら、「みんな優しくてイジメがない!みんな元気!行事が盛り上がる!」と言っておりました。お互いを認め、相手を思いやろうとする気持ち、優しい気持ちを素直に出せる学校だと思います。

受験生の皆さん、年末年始など慌ただしい中の受験勉強はなかなか大変だと思います。

でも、4月には新しい生活が待っています。体調には気を付けて、受験勉強乗り切って下さい。保護者の皆様も、体調にはお気を付け下さい。受験当日まで何があるか分かりません。決して、油断せずに、あきらめずに、頑張って下さい。