令和3年度第76回入学式
令和3年度入学式校長式辞(抜粋)
この春爛漫の佳き日に、令和三年度 埼玉県立松山女子高等学校 第七十六回入学式を挙行できますことは、本校にとりまして、この上ない喜びとするところでございます。
晴れて入学を許可されました三百二十名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。私たち教職員および在校生一同、心から歓迎いたします。
皆さんの本日の喜びは、皆さん一人ひとりの努力の成果であることはもちろんですが、これまで応援してくださった保護者の皆様、御指導された先生方や周囲の多くの方々の励ましや協力があってこその賜物です。今ここにいることを当たり前のことと思わず、感謝の気持ちを決して忘れずに、高校生活の第一歩をしっかりと踏み出してもらいたいと思います。
本校は大正十五年に「松山町立埼玉県松山実科高等女学校」として開校し、今年で九十六年目を迎える伝統校です。卒業生も二万五千人を超え、多くの諸先輩方から継承される歴史や文化の数々。そして、多くの先達によって長年にわたり築かれた良き伝統を受け継ぎ、「凛として善美に輝く女性」を育てることを松山女子高校の校是として全職員が一丸となって取り組んでいます。
皆さんの高校生活を充実させるために、実践してほしいことを二つお話しします。
一つ目は、「自分の可能性を信じて、努力を継続する」ことです。京セラの創業者である稲盛和夫は「自分の置かれている状況に不平不満の声をあげるばかりで、その可能性に対して心を閉じていると、人生の本当の恵みを見極めることはできない」と言っています。可能性は「未来の能力」です。今の力でできる、できないではなく、新しいことや困難なことに挑戦し努力を続けることで、自分の可能性を伸ばし、様々なことをやり遂げてください。
高校生活の基本は「学習」です。「学ぶ」とは自ら考え気づくこと、「学びが定着する」とは自らの言葉できちんと説明できることです。日々の授業に真剣勝負で取り組み、自分を鍛えてください。「部活動」では、高い志を掲げ、大勢の仲間と切磋琢磨してください。高校の「学校行事」は、皆さんが中心となります。仲間と協力して、積極的に参加してもらいたいと思います。これらに全力で取り組むことが、皆さんの夢や目標の実現につながります。
二つ目は、「人との出会いを大切にする」ことです。皆さんは、これから、本校で多くの人と出会います。人と人の出会いは、自分自身だけでは成し得ない大きな実りを生みます。人はどんな小さなことから運が開け、どんな短い出会いから新しい道が見つかるかわかりません。この高校生活で、様々な偶然や出会いが重なり合う「時」が数多く訪れるはずです。人の立場を思いやり、支え合う気持ちを忘れることなく、ここに集う仲間と人間関係を深めてください。多くの人との出会いから、自分自身を磨き、松女生の備えるべき勤勉、勇気、気品、誠実、忍耐、感謝の資質を身につけていってください。
次に、保護者の皆様に申し上げます。お子様の御入学、誠におめでとうございます。お喜びはひとしおのことと拝察いたします。家庭教育と学校教育との関係は、車の両輪に例えられます。学校と家庭がそれぞれの役割をしっかり果たし、協力・連携して教育にあたることが何よりも大切なことです。私たち教職員一同、御期待に沿えるよう懸命に努力いたします。御家庭におかれましても、成長と変化の著しいお子様の努力の様子を、時には励まし、時には叱り、温かく見守っていただきたいと思います。
結びに、新入生の皆さんが安心して充実した高校生活を送られることを祈念し、式辞といたします。