松女Topics

第1学期終業式

 7月31日(金)8時50分より、各HR教室にて第1学期終業式を実施しました。感染症拡大防止の観点から放送による終業式となりました。以下に校長先生からの話を掲載します。

 皆さん、おはようございます。1学期が終了します。大変な1学期でした。特に新入生の皆さんにとっては、かなりとまどったのではないでしょうか。皆さんの顔を壇上から見ながら話したいところですが、安心・安全を第一に放送で話をさせてもらいます。
 この1学期を長く感じた人、あっという間だった人、一人ひとりさまざまな気持ちが交錯していると思いますが、1学期という区切りをつけ、次に向かえることに私はほっとしています。「新型コロナウイルス感染症」、いくら科学技術が進歩しても解決できないことがまだまだたくさんあることに気づかされました。現状に不平や不満を言っても、前には進みません。今できることを考え、やるだけではないでしょうか。皆さんの真価が問われます。ぜひ、強い気持ちをもって行動すること、自分のやるべきことをやっていきましょう。
 特に3年生にとっては、切り替えられない気持ちややりきれなさがあると思います。でも、次へ進んでください。皆さんの頑張る姿を見ることが私の楽しみですが、関東大会や夏の全国大会も中止となりました。昨年以上のものを見せてくれると期待した文化祭も中止です。話し合いを行い中止の結論を出した文化祭実行委員会や生徒会の皆さんの頑張りは、高く評価しています。学校案内作製では、撮影等協力ありがとうございました。昨年は「Overcome Your Limit」とし、松女で自分の限界を超えてみませんかと中学生にメッセージを送りました。今年は「Be Creative」とし、松女で柔軟な思考を学び、あらゆることに適応できる力を身につけてみませんかと伝えます。在校生の皆さんもぜひこの力を磨いてください。すべてに対し、ポジティブに考えていきましょう。
 この新型コロナウイルス感染症から学ぶことも多いはずです。「健康観察」は、自分の体を守るためであり、周りの人の体を守るために行います。「感染症」はどんなに気をつけていても、免疫のない誰もが感染する可能性があり、現在有効なワクチンがなく命に関わることが恐怖なのです。医療看護系志望の人、「ウイルスと細菌の違い」「アルコール消毒が効果的な理由」はわかりますか。なぜ?と思ったことは調べて、自分の知識にしてください。私たちの体は、外からの病原体に対抗し二段構えのバリアを持っています。①数分から数時間:食細胞が敵を食べる自然免疫、②突破され数日後から働き出す:獲得免疫。ヘルパーT細胞が司令塔となり、B細胞に働きかけて、病原体に対抗する抗体をつくります。さらに体内の感染した細胞を攻撃するキラーT細胞もあります。ワクチンは、この抗体産生を促し感染症に対する免疫を獲得させる医薬品です。できた抗体にも、ウイルスを殺せるような優秀なもの、逆に症状を悪化させるようなもの、役に立たないものが存在します。
 うれしいニュースとしては、スーパーコンピューターの計算速度を競う世界ランキングで日本の「富岳(ふがく)」が第一位となりました。2011年の「京(けい)」以来、8年半ぶりの快挙です。新型コロナウイルスの治療薬候補の探索などに期待がされています。
 面接練習を申し込んでくれた3年生の皆さん、校長室前に予定表がありますので、各自書き込みに来てください。進路実現に向け、支援します。面接では「臨時休校の間、何をしていましたか」「感染症拡大防止のため、自分で工夫したことはありますか」など、聞かれるかもしれません。皆さんそれぞれがこの時期学んだことがあるはずです。記録しておきましょう。
 日本赤十字社は、ウイルスには「負のスパイラル」を生む3つの「感染症」という顔があると紹介しています。①「病気」そのもの、②「不安と恐れ」心と体は一体です。人間の生き延びようとする本能を刺激します。③「嫌悪・偏見・差別」感染者や感染者と思われる人を遠ざけようとする意識や行動が出てしまいます。すでに、病院などの医療関係者や感染者の多く出ている地域の人に対し残念な事態があるとニュースにもなっています。このことは、人と人との信頼関係や社会のつながりを壊してしまいます。生徒の皆さんには、不安や恐れに振り回されない「気づく力」や「聴く力」、他人と「つながる力」を磨いてもらいたいと願います。
 このような状況ですが、皆さんには学習を継続してもらいたいと思います。継続のために必要なことは、集中力(パワー)と持続力(スタミナ)です。集中力をつけるために、例えば「30分間にどれだけ問題が解けるか」を試みたり、持続力をつけるために、例えば「朝から始めて夜まで10時間以上勉強する」に挑戦してみたりしてはいかがでしょうか。
 8月24日まで、例年に比べ短い夏休みです。その中で、疲れをいやし、ストレスを軽減させ、自分のやるべきことを見据えて有効に過ごしてください。8月25日、無事に2学期が始まることを願い、話を終わります。