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「LGBT」って? ~ありのままの自分らしく生きる~

人権教育講演会

LGBT」って? ~ありのままの自分らしく生きる

 3月16日(金)の3,4時間目を利用して人権教育に係る講演会を実施しました。今回のテーマは、セクシュアルマイノリティ「LGBT」。講師の方々は、NPO法人ReBitの方々 このReBitLGBTを含めた全ての子どもが、ありのままの自分で大人になれる社会を目指して講演活動や出張授業などの事業に取り組んでいる団体です

 団体名には「少しずつ(Bit)」を「何度でも(Re)」繰り返すことにより社会が前進してほしい、という願いが込められ命名され、LGBTの人もLGBTでない人も、大学生や20代の若者、約300名が参加しているそうです。

 本日お越しいただいたのは3名の講師の方々。まだ若く、二人はまだ学生とのことでしたが、ひとたび講演が始まると、熱の入った素晴らしい講演。高校生に、先生方に、そして社会に伝えたいこと、知ってほしいこと等々、「これだけは」「このことは」といった思いを十分感じました。やはり、こうした活動を自らのミッションとして課している責任感と信念は、人をこんなにも強くするものなのかと痛切に感じさせられました。とても素晴らしかったです。

 講演では、はじめにLGBTについての基礎知識についての説明。セクシュアリティについて、からだの性、こころの性、好きになる性、表現する性の4つの要素から説明がありました。つまり、この4つの要素の構成によりセクシュアリティ(性の在り方)が決まり、これは簡単に男女という二通りにカテゴライズされるものでなく、人の数だけ存在するもので、セクシュアリティはその人のアイデンティティーの一部であるという言葉がとても印象的であった。

 後半は、一人ひとりのライフヒストリーの紹介。いろんなバックボーンを抱えてきたことが痛いほどよくわかった。友人との関係性。カミングアウト。親との関係性等々。当時の思いが熱弁をさらに熱くしていく。それにしても、講師の方々の話にはいろいろな思いや願いが含まれていて、そこからくるメッセージがとても心を打つもので、生徒たちも本当によく聞いていました。

 近年では個人の尊厳に深く関わる人権問題の一つとして扱われているLGBT日本では人口の7.6% つまりは約13人に1人とも言われています。たとえば、学校の40人クラスであれば約3LGBT 日本の未成年者のうち169万人以上はLGBTということになります。

 約13人に1人という身近なLGBTにもかかわらず、教育・社会保障・法律など様々な制度からは抜け落ち、日常生活においてもイレギュラーなものとされがちです。またLGBTに関し適切な教育を受けられなかった生徒は約9割にのぼり、LGBTについて正しい知識を得る機会がないまま大人になっている実態がある。

 松女生には、こうした正しい知識を身につけることで、セクシュアリティも一つの特性であるとの認識を持ってほしい。松女生の優しさや思いやりは他者に対する尊敬の気持ちに根ざしていることは、今までにも君たちに伝えていること。そうした松女性だからこそ、様々なバックボーンをもつ人たちがそれぞれ「ありのままの自分」で生きられるような社会の構築に一役担うことができるのかもしれない。

 最後に、本日の講演をいただいた講師の方々、今日は本当にありがとうございました。生徒たちは、自身の持っている公平性や客観性、寛容性等に少なからず気づき、自分自身の尺度とすることができたのではないかと思います。

 これからも、尽きることのない命題かもしれませんが、「全ての子どもが、ありのままで大人になれる社会」の構築に向けて一層のご活躍を祈念申し上げます。