校長室より

令和7年度 第2学期始業式 校長講話

 

 

 

 

 

 

 

 

◼️みなさん、おはようございます。校長の黒田です。いよいよ2学期が始まりました。2学期は、「松女祭」「体育祭」「創立百周年記念式典」「修学旅行」と行事が目白押しです。それぞれの行事も大切な学びです。しっかりと取り組んでいきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

◼️さて、今年度は創立百周年イヤーということで、さまざまな百周年プロジェクトや大学との連携企画が動いています。まず初めに、それらのプロジェクト企画を皆さんに紹介したいと思います。

◼️まずは、本校と大学との連携、いわゆる高大連携企画3つと、地域との連携を1つ紹介します。

◼️高大連携の一つ目は、東京学芸大学との連携です。これは、文部科学省の「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」に採択されて2年目となる本校が、東京学芸大学と手を組み、ICT技術を用いた新たな授業の形を創造していく取組です。DXハイスクール委員会の委員長・阿部先生を中心に進めています。

◼️具体的には、東京学芸大学の知見をお借りしながら、本校理科の川鍋先生がVRゴーグルを活用した星座の授業を開発しています。

◼️二つ目は、東京大学と大日本印刷(DNP)が協力して新たなSTEAM教育のワークショップをこの夏休みに開催しました。そのワークショップには、関東首都圏の高校5校が参加を依頼され、本校からも4名の代表生徒が参加しています。ワークショップのテーマは「「人」を考える。〜デザインし思考でユニバーサルデザインを考えてみよう!」

◼️全3回のワークショップで夏休み中に2回が終了しました。9月20日に最後のプログラムを残すのみとなりました。校長も1回目のワークショップには参加しましたが、本校の代表4名の活躍ぶりは、校長として誇らしいほど、すばらしいものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

◼️三つ目は、女子栄養大学との連携です。このプロジェクトは、女子栄養大学、松山女子高校のほかに、御団子の富久屋さん、松山高校新聞部、東松山市役所、埼玉りそな銀行東松山支店が関わっています。プロジェクトの内容は、本校生徒のアイデアによる御団子・富久屋さんの商品開発です。このプロジェクトには、本校家庭部が携わっていきます。松女祭後に本格的にスタートしていくことになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

◼️次に、地域との連携企画を1つ紹介します。本校の門を出てすぐのCoyano Coffeeさんとの連携企画で松山女子高校オリジナルのコーヒーバッグ制作プロジェクトです。コーヒーの味を試飲するところからスタートして、パッケージのデザインも松女オリジナルです。コーヒーのテイストは家庭部が担当し、パッケージは美術部が担当しました。販売戦略は生徒会が担当します。松女祭で1,000パック販売しますので、みなさんよろしくお願いします。

◼️また、この松女オリジナルコーヒーバック・プロジェクトでは、制作したコーヒーバックを創立百周年式典で記念品として参加者に配付することになっています。生徒の皆さんにも、松女祭で販売するのとは別バージョンが配られますので楽しみにしていてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

◼️創立百周年関係のことについても、お話ししておきましょう。

◼️11月22日(土)13時、東松山市民文化センターにて松山女子高等学校創立百周年記念式典を開催します。式典には、埼玉県知事をはじめ、県教育長、県議会議員、東松山市長など多くの御来賓に御臨席いただきながら創立百周年の節目を迎えていきたいと思います。全校生徒のみなさんには、その式典に参列していただきます。

◼️ちなみに、式典で御来賓が胸につける花を家庭部が手作りしてくれております。

◼️式典に参列する方々には記念品が用意されています。先ほどのCoyano Coffeeバックも含め素晴らしい記念品ですので、楽しみにしてください。

◼️なお、百周年を迎えるに当たり、美術部の協力によるポスターがさまざまなところに掲示されていることと思います。また、本日より埼玉りそな銀行東松山支店に1か月、来月からは東松山市役所ロビーにて約2か月パネル展示が行われます。

 

◼️情報提供が長くなりました。2学期始業式に当たり、校長から1点だけ、話をします。

◼️1学期の終業式では、みなさんに「夏休みを無駄に過ごさないで」という話をしました。趣味、映画、旅行、読書、勉強などなど、夏休みにしかできないことをいろいろとやってみてと言いました。いかがでしたか?

◼️かく言う校長は、そこそこやりましたよ。少々自己開示してみましょう。

◼️実は私、校長でありながら、国立大学の大学院2年生でもあります。休日などを利用して松山女子高校での校長の職をより全うするために、学校マネジメントについて研究をしています。

◼️夏休み中には夏季集中講座Summer Cyclesというのがあります。1サイクル3日間×3回で計9日間、ビッチリ学びました。学ぶといっても大学の先生の講義を聞くのではなく、各自が実践書や理論書などの書籍をじっくり読んで、その内容を小グループで紹介しあい、レポートを書くというものです。

◼️丸三日書籍をじっくり読むなどということは、日常的にはありえないことで、とても贅沢な時間でした。今年で2年目となりますが、今年読んだ書籍は『物語る校長〜新しい教育リーダーシップ〜』というある中学校長の実践書とピーター・M・センゲという人の『学習する組織』いう理論書の2冊です。

 

 

 

 

 

 

 

 

◼️実践書は、読みながらそこに描かれているストーリーを追っていきます。そして、そこから自身の実践を振り返ります。それを「省察」と言います。理論書は、そこに書かれている理論を理解していきます(それ自体が難しい)。そして、それが自身の実践の中に隠れていないかをじっくり吟味します。「実践と理論の往還」という作業です。そんなことを3日×3回行いました。脳がとても疲れましたが、とても楽しい9日間でした。

 ◼️今日は、私が学んだことの中で是非とも皆さんと共有したいことがありましたので、紹介したいと思います。それは、書籍『物語る校長』の中にありました。第2章「学校は学び育つための場所である」の第三節の中の「学校の主人公は誰だ」の段にありました。

◼️著者の牧田秀昭氏は、福井県の中学校の校長先生です。その牧田校長先生が副校長のときの経験が描かれています。その部分を引用します。

 

私は、前任校の福井大学教育学部附属義務教育学校がOECDのInnovative Schools Network 2030に参画した際、International Student Innovation Forumの場で世界各国の同世代の生徒たちが学校や国を越えて、エネルギー問題やこれからの教育などについて協議している姿を目の当たりにした。参加した生徒たちだけでなく、私たちにも衝撃が走った。

 会の最後には、生徒たちの合意による「生徒共同宣言」が提案され、満場一致で採択された。

 そこには「私たちは共に立ち上がり、お互いに学び合うことを決意しました。さらによりよい未来のために、私たちが持っている信念や希望を確認するため、この共同宣言を作成しました」という前文に始まり、「学び」に関することのなかには「過去の知識を吸収してテストでいい点を取るだけでは、よりよい世界をつくることはできません」「私たちは学びを「他人事」ではなく「自分事」として捉え、さまざまな立場・経験をもった地域の人々や世界中の人々と、いろいろな課題について熟議し、そして行動に移していくことが大切と考えます」という決意、そして「私たちはカリキュラムづくりや選択も含む、自身の学びとその発展に責任を持つ準備ができています」と続く。最後には「私たちは、単なる傍観者ではなく、世界を創っていく主人公なのです」と締めくくられている。

    私は、感動すると同時に、今までの「子どもが主役」というスローガンの薄さを思い知った。子どもたちはまだまだ可能性に満ちている。
 

◼️私は、この部分を読んだとき、世界の子どもたちが考えたこの「生徒共同宣言」の内容に著者の牧田校長と同じように衝撃を覚えました。世界の中学生は流石だなと。

◼️しかし、この「生徒共同宣言」の内容をもう一度よく眺めたら、それは「主体的な学び」のことなのです。本校の重点目標1の「生徒・教職員により主体的な学びを実現する」と、この「生徒共同宣言」の精神と一致しているのです。そのことに再び感動したのでみなさんに紹介しました。

◼️さて、本日は2学期の始業式にあたり2点話をしました。1点目は、2学期以降、本校で進んでいく連携プロジェクトと創立百周年関連の情報について、2点目は、校長がこの夏休みに学んで感動したことについてです。

◼️では、いよいよ2学期のスタートです。各行事の学びと各教科の学び、双方とも全力で取り組んでいきましょう。