校長室より

2025年7月の記事一覧

令和7年度 第1学期終業式 校長講話

 

 

 

 

 

 

 

 

■みなさん、おはようございます。校長の黒田です。本日、1学期の終業にあたり、校長として生徒のみなさんに3点、話をしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

■1点目は、成績会議の話です。

■昨日は、成績会議というものがありました。1学期のみなさんの成績を先生方で確認する会議です。成績優良者、成績不振者を確認しました。成績優良の人は、このまま頑張って伸ばしていってください。成績不振の人は、少し頑張らなければならないと思います。

■では、その頑張り方ですが、「よーし、次からは頑張るぞー」という決意は、とても大事です。しかし、それだけではダメです。精神論だけではなく、原因の分析と具体的な戦略が必要だということです。

■まず、「なぜ、今回欠点を取ってしまったのだろう」とその原因を考えてください。例えば、今回は明らかにさぼってしまったとか、もともと苦手なのであきらめていたとか。その程度でもよいと思います。

■世の中の出来事というのは、原因があって結果があります。今、目の前にある結果には、それ相応の原因があるはずなのです。ですから、原因の分析は必ず必要です。

■ちなみに、校長が時々やる分析方法に、SWOT分析という方法があります。これは、企業などが経営戦略や事業戦略を立てる際に、自社の状況を把握するためによく使う方法でもあります。興味のある人は「SWOT分析」と調べてみてください。

■次に、課題を解決すべき具体的な戦略です。これは、分析した原因をクリアする方法ともいえます。例えば、原因が「今回はさぼってしまったから」ならば、「さぼらないための具体的な方法」であり、原因が「もともと苦手なので、あきらめていた」ならば、「苦手を克服する具体的な方法、また、「あきらめずに取り組むための具体的な方法」ということです。

■分析した原因をつぶすためには、何をやればいいのか。実現可能な具体的な方法を、頭をクリアにして、一つ一つ考えれば、いい作戦、戦略も生まれます。うまくいかないことというのは、そのプロセスに何かしらの問題があるものです。その何かしらの問題点を明らかにすること。これ「分析」です。この「分析」に基づき、方策を立てていく。これが「戦略」です。そして、これらを総じて「課題解決能力」と言います。

■みなさん、本日配られる通知表の成績に一喜一憂するだけではなく、よかった人は、うまくいった原因と更に伸ばす戦略を、よくなかった人は、その原因と、克服する戦略を考え、この夏季休業中に行動してみてはどうでしょうか。

 

■2点目は、その「夏季休業」「夏休み」についてです。「夏休み」いい響きの言葉ですね。小学生の頃から大好きな言葉です。みなさん、この「夏休み」を大切にしてくださいね。本当の意味の「夏休み」というのは、学校にいるときにしかありませんからね。我々大人にも「夏季休暇」というものがありますが、我々の場合は5日間です。みなさんのように40日もありません。

■先ほど、「夏季休業中に行動してみては」と言いましたが、みなさんには、この「夏休み」を無駄に過ごしてもらいたくないのです。

■みなさんは、この「夏休み」に何をしますか。時間があるので、いろんなことができますよ。趣味、映画、旅行、読書、勉強などなど。とは言え、ぼーっとしているとあっという間に時は流れてしまうのです。無駄に過ごさないためには、どうしたらいいですか。考えてください。これも戦略ですね。

■そうですね!計画を立てるのは得策ですね。小学生の頃、学校から「夏休みの計画表」もらいましたよね。シールついているやつ。校長は、あれは優れモノだと思います。よく巷で「見える化」するといいと言われていますが、これがまさに「見える化」ですね。

■みなさん、是非とも「夏休み」40日間の自身の行動を「見える化」してみてください。

■そして、そこにいろんなやりたいことを盛り込んでください。勉強はもちろんです。高校生なので、勉強は毎日必ず入れてください。そして、「夏休み」だからこそできる勉強も入れてください。

■例えば、「1日10時間勉強」はどうでしょう。「私は「1日10時間勉強」を3日やってみよう」とか、「私は7デイズやってみよう」とか、「私は受験生だから、40日やってみよう」とか。やらされではなく、自分で決意して挑戦してみてはどうでしょう。

■ちなみに、校長は高3の夏休みは、10時間×40日やったなあ。高校入学した時は、学年450人中40番ぐらいで、いい気になっていて、それから部活動一本やりの柔道部員になって、高2の終わりには400番ぐらいになっていました。母一人子一人でしたので、公務員・警察官になろうと思っていました。それは私の場合、成績が悪くなったいいわけでした。高3になって、真剣に進路を考えたら、教員になりたいと思うようになってしまいました。担任の先生に相談したら、「黒田くん、教員になるには大学に行かないとだめなのよ」と言われ、「そうか、やっぱりなあ」「じゃあ、大学行くか!」と勉強に本腰入れることにしました。それで、10時間×40日です。私は、書いてインプットするタイプだったので、ひたすら書いていました。レポート用紙が1冊終わり、2冊終わりと、それがたまっていくのが楽しみになってきました。最終的には10冊、表裏と。

■そんな中で、夕方からは気晴らしに近くの公園まで散歩して、読書をしていました。島崎藤村とか夏目漱石とか。これも楽しみでした。

■すいません。私の40年以上前の話なんか役立ちませんね。

■とにかく、高校時代の「夏休み」を無駄にしないように。「見える化」やってみてください。あと、「1日10時間勉強」もやってみてください。

 

■3点目は、松女生に感動したことを2つ。

■一つは、駅に向かう南幼稚園近くで熱中症の方を松女生数名が救助して、その方からお礼の電話があったこと。そんな電話が来ると校長としては、みなさんのことが誇らしく、そして愛おしく思います。校長からお礼を言います。本当にありがとう!

■二つ目は、校長は全ての先生方の授業を見学しているのですが、3年生のある授業を見に行ったとき、教科担当先生が「これ、分かる人?」と発問すると、5、6人の生徒がすぐさま「はい!」と手を挙げたのです。まず、ここで感動(その1)。多くの高校を勤務してきた私にとって、これは普通の光景ではないことを知っています。

■なぜだろう。すぐにその原因・理由を考えます。その答えは、松山女子高校が女子校だからです。高校時代という人生で最も成長する時期に、異性の目を気にせず自然体で授業に臨めることです。思春期の生徒です。「恥ずかしい」という感情は当然です。そして、この「恥ずかしい」という感情も決してなくしてはならないものです。

■しかし、この「恥ずかしい」に負けて、学習意欲やチャレンジ精神などが、かき消されていくのです。ですから、この状況というのは、女子高である本校にとってかけがえのないメリットなのです。

■話を戻します。手を挙げた5,6人の中の一人が指名されました。その生徒は、起立し大きな声で発表しました。そして、間違えたのです。ここで更なる大きな感動(その2)。

■人前で間違えるということは、かなり恥ずかしいことです。だから、共学の学校では、異性の目を気にして、また間違えることを恐れ、手を上げないのです。

■みなさんは、答えを分かっているのに答えない人と、間違えるかもしれないけれど答える人とでは、どちらが成長する人だと思いますか?・・・そうです。後者ですよね。だから、校長は、生徒のみなさんに「間違えてもいい」というのです。いや、むしろ、「間違えてみなさい」といいたいです。

■そして、これこそが、本校が掲げる重点目標の1『生徒・教職員により「主体的な学び」を実現する』ということなのです。

■このエピソードは、女子校のメリットとして、中学校の先生方や生徒、その保護者にお話していることなのですが、これは単に女子校のメリットということではなく、松女の独自のすばらしさであると思います。

■これが、校長が松女生に感動したことです。みなさんは、この松山女子高校に入学し、社会で「凛として輝く」ために3年間自身を磨いているところです。そして、あなたたちは着実に「凛として輝く」人に成長しています。そのことを、校長が保証したいと思います。

■みなさんが松女生で本当に良かったと思います。みなさんも松女生であるということに誇りをもって、「凛として輝く」人を目指していってください。

 

■以上、本日は3点話しました。1点目は、成績会議の話から、「原因の分析と戦略」という話。2点目は、「夏休み」を無駄にしないために「見える化」をという話。最後、3点目は、校長が松女生に感動した話でした。HPにアップしておきますので、あとでまた見返してみてください。

■では、1学期、大変お疲れ様でした。充実した「夏休み」を過ごし、また2学期に元気に会いましょう。以上です。